Shenye's BLOG

中国広州から更新します。現地ならではの情報他、雑多な内容も伝えられたらと思います。

中国現地採用29歳男がこの身分でありながら未だに“くすぶっている理由”を自分なりに考えてみた。(こととブラック企業経歴自己紹介)

どうもこんにちは。Shenyeです。

中国広州に渡りはや9ヶ月経とうとしていますが、特に自身の成長にプラスになっている事は多くはないなというのが正直なところです。

基本現地採用で海外に渡ってくる人は、ずば抜けたバイタリティと目的意識、行動力と行動量を持っているイメージですが、私はいずれも低い水準のまま。 「日本から逃げてきた」というイメージを持たれても仕方ないかなと、自分でも思います。

そこで、なぜ自分自身所為「くすぶっている」状態なのか考察してみたところ、これまでの経歴も大きく影響しているなと思い、紹介とともに最後まとめたいと思います。

1、新卒1年目の精神的ダメージを克服出来ていないまま。

私は新卒1年目で誰がどうみてもブラックな労働環境だろという会社に身を置きました。

・定時で一度も帰宅出来なかった3年半。

・情報共有の元、メール送信ノルマが1件未達毎に¥1,000-の罰金(初月私は¥13,000-の罰金を給与天引きされました)。

・1年目は定時まで上司の仕事を行い(余裕でオーバーラップする)、その後自分の仕事を行うことで、8:30 - 23:00という勤務体系標準化。

・上述の通り定時概念が崩壊しているため、定時後も仕事は降ってくる。

・社用車の事故が多すぎる為、会社加入の保険等級が下がり、そのタイミングで私が睡魔と意識低下により交通事故を起こし給与より5万天引きされ給与がバイト代並みになったこと一度。(会社から「生活に影響あると思うから分割で払ってもいいですよ」という打診には唖然)

・うつ病、精神疾患公表者が3〜4名いた。(割合1%程度)みな実働部隊から外された部署に在籍していた。

・たまらず退職覚悟の意思と引き換えに部署移動するも、異動後の部署でも労働時間は6:30 - 22:00という勤務体系。

・上司が共倒れの勤務を強いる、というか武士のような忠誠を誓い丁稚奉公をすることを当たり前とする人で余計疲弊する。

・特別90時間残業した時、支払い上限の40時間を超えた分は3万の金一封で済まされた。毎月40時間オーバー分は未払い。

思い出しただけでも、9つ列挙できました。

異動前に営業部におりましたが、私は入社3ヶ月の間に急性胃腸炎、謎の発声困難、ストレス負荷による皮膚の変色(黒色変化)、サザエさん症候群(日曜日夕方より心拍数上昇:これは在籍中常に発生)を発症しました。 恐らく私はこの時に鬱病の基礎が出来た気がします。辞めるまでは絶望に染められただけで、鬱病だとはあまり思わず深く考えておりませんでした。

1社目で得られたものは、海外勤務経験、営業と製造の部署経験、度重なるブラックな事に直面する勇気(しかし壊れかける心)、その中でも面倒見の良い極少数の先輩と同期でした。

2、たまらず転職。他分野への経験をしたい興味から。

私は実家に戻るとともに異業界へ転職しました。 業種は変えなかったのは、さらにその業種の経験を厚くするため。変則シフトになりましたが、年間休日は20日ほど増え、給料も年俸制になりましたが90万近く増えました。

しかし私はこの会社も1年で退職します。 理由は3つあります。

(1)夜勤はやっぱりキツイよね…

4勤2休の勤務体系と1週間毎の日勤夜勤の交代シフトは想像以上に身体に応えました。

私なりに労働強度が高く仕事に慣れなかったのもあるかもしれません。

また、通勤時間1時間30分はアホの極みだったと思っております。

後半は自律神経がおかしくなり明らかに体温調節が出来てなかったです。

(2)上司からの言葉の詰めがキツい

精密機器を扱う職場だったので、危険性と何かあった時の社会的インパクトが高い製品もあり怒鳴られる事は仕方ないかなと思いつつも、上司から細かいミスの指摘や指摘時の怒鳴りは、前職から怒られ慣れていた自分でも徐々に城壁が崩れていく城のように効きました。

浴びる罵声がクローズやQP等の不良マンガに出てきそうな言葉、SOSを出してもSOSの出し方が悪いと罵声を受ける、社訓に「怒られることは当たり前」(実際はもっとオブラートにした表現)とありいくらか“詰める”ことが許容されている職場環境、派遣から正社員となり立派な人もいるが完全に偏見ですが皆言葉使いが汚く怒涛の罵声が来る、人数及び正社員の知識不足や対応力不足もあるにも関わらず上司は現場に来ず事務所でPCカタカタ(電話でヘルプ出すと機嫌が悪くなる)。

「おれこの環境で何十年も無理だ」と思い退職決意、主任→上司→所長と面談し伝えたところ、物腰の柔らかい優しそうな所長と思っていた人に至ってはある発言に驚きました。

私「体調に悪い変化が起きており改善の見込みがないのでご迷惑おかけする前に退職します。(社内規定通り1ヶ月前に伝えたぞ…)」

「1ヶ月前に退職意思を伝えるとかありえないよね」

私「…?規定通り1ヶ月前の申告ですが。」

「そんな杓子定規に考えられてもさぁ」

私「そうでしたか。それは急な報告となったこと申し訳ありませんでした」

同時期に同じ持場から一気に3名退職しており4人目で私が出現したことが、所長のこの発言を導いた気がします。

(3)人間関係が悪い(直球)

・持場間の仲が悪く互いにいがみ合っていること

・降格発令が結構あったこと(健全っていえば健全という見方も…?)

・自身の管理不足により財布の現金を合計5万くらい抜かれた

降格発令に関しては「実際にあるんだ…」と思いました。正直。 中途入社の人で求められた水準に無かった場合の処置らしいです。

現金盗まれるのは、まぁこれは私が更衣室の物干しに作業上着を掛けて胸ポケットに財布を入れたままにしていたから不注意だったのですが、「本当に盗んで何も言わない奴がいるんだな…」と認識したキッカケとなり、わたしは性悪説に拍車が掛かりました。

これらより晴れて2社目を退職。 ここで得られたことは、工場管理における薄く少ない知識、品質管理活動のうっすい土台、機械トラブル対処時の考え方、作業手順書とISOについて。(いずれもうっすい知識)

3、社会に絶望し「もう楽ならどこでも良い」と思い2度目の転職活動開始

転職ももう2回目。この先の人生に絶望していたので「楽そうな仕事であれば給与は厭わない」を軸に強行的に活動をしました。

そこで見つけた仕事は大手製パン業社に包装フィルムを加工し卸す会社。ザ・小企業。

「仕事は降ってくるし会社のランクも落とせてると思うからやりやすいだろ」と、この意識が後に間違いだったと気付きます。

よって、私はまたしてもこの会社を退職します。勤務期間述べ1年半。

(1)時間が経つにつれて膨らむ「あ、この仕事全く楽しくない…」感

先述の通り“楽をしたい”一本で仕事探しをしてしまったのが運の尽きでした。(当たり前だよね) 会社の業態もまさに下請け。待遇が良くなる訳がない。しかも下請けと言っておきながらも、包装フィルム納品時にしっかり相見積を取られる。 さらに、製パン会社側の窓口社員も下請け相手という意識があるのかやたら高圧的。

なかには普通に怒鳴り散らしてくる人もおり、おもしろいのがこの人は「下請法があるから…」が口癖のように発していた人で何なんだよという印象を持った記憶があります。

(2)小規模および下請け企業が故の無気力・無能な社員の比率の高さ

この会社にいて強く感じたのが、同じ仕事を続けてこの先も同じ状況が続くと思っている人が多い、故に変革を嫌がり反発する、なのに主張は立派でそれはもうワガママなだけではないか、無駄なことを続け改善のための設備投資の資金もなくヒューマンパフォーマンスでの対応一辺倒なことでした。

もう、内でも外でも対応する人間が最悪だと感じ、ここで働くのが馬鹿馬鹿しいなと思いながら過ごしていた時に、業績悪化し只でさえ少ない給料がボーナスカットで更に減ったこと、こんな状況が続くのかと思うと「時間の無駄でしかないな」と、日常生活で時間を無駄にしてる自覚がある私がそれ以上に会社に対して感じたのであっさり上司に辞める宣言をしました。

もう3社目を辞めようとしており、これは私も予想外で後のことをあまり考えておりません。 じゃあ純粋に興味があることは何か、それは「中国」でした。

4、仏の顔も3度まで。3回目の転職先が中華人民共和国へ渡ること。

かくして私は今現在、中国の広州市に現地採用として住み大手日系企業で働いております。

「やっぱり海外渡って正解だった!ストレスフリーで自分らしく生きていける!」

別にこんな事は全員が全員抱くわけではありませんよね。 少なくとも私は、確かにかかるストレスはだいぶ抑えられましたけどあくまで日系企業で仕事する上においてのみ、普段の生活では余計にストレスがかかってます。

当たり前ですが、私の母国語は日本語で、普通語もペラペラではありません。 無意識にストレスはかかり、オフの生活は日本にいた時と変わらず引きこもりがちです。

〜何にくすぶり原因はなにか〜

これまでが冒頭くすぶっている理由の1つで「精神面で負った傷が影響している」ことです。 気力がとにかく湧きにくい、面倒ごとは全力回避(これは恐らく純粋に体力由来)、相乗効果で物事に対して興味が湧きにくい、何をやっても「これを続けて何の意味があるのか…金にもならないのに…」と思う極端な負の感情、目標もない、生きるだけ生きやすいのが今のところ中国だったと負の穴はどんどん深まるばかり。

反対にポジティブ要素としては、興味対象の範囲が広いことですが、残念ながら広いが故にどれも手をつけにくくカバーしきれないという理由から、どれも掘り下げられません。 やってみたい事は多くあります。ありますが、まだ心の充電が完了していないというか、だけどそんな事言ってたら時間もないし、やりたいことは多いし(2回目)であぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!っていう感じを繰り返してます。

そこで私は、現地採用でも滞在期限を決めること、やりたい事を絞りクリアし易い個数に定める事を実践すべきだと思っております。

私みたいに精神をやられて、いきなり海外に来てしまうことは正直好転はしにくいかと思います。

なので現地採用で日本から来られる方は、

①  語学力は日常会話レベルまではマスターしておくこと。 (※主観ですが、最低HSK5級は取得し240点以上が望ましく、さらに6級を取得していればなお好ましい)

②  在籍している会社で何をするかより、海外に来て何を取得することを意識するのかを明確にしておく

③  ②より達成するためにどのくらいの在籍期間を必要とするのか。成り行きでダラダラいるべきでは無いと私は思います。

私の主観100%ですが、上記3点が必要なのではと最近は思います。

言ってしまえば、

人生目標無いよりもあった方が彩られるよねってことかと思います。

それがどんなに小さい事でも。

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